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2019.09.11 【初心者でもすぐわかる】シェルスクリプトwhileの使い方 シェルスクリプト Tweet Pocketシェルスクリプトのwhileは「条件が満されているあいだ処理を繰り返す」という「繰り返しの制御文」だ。 if文とおなじくtestコマンドを使用して条件式をたてることが出来る。for文とくらべ複雑な条件式がたてられ、比較的柔軟だ。 このページではwhileについて使い方をご紹介する。シェルスクリプトを書くのであれば覚えておこう。
目次 1 一般的な書式について2 whileのサンプルコード2.1 サンプルコード2.2 実行結果2.3 letについて3 もう少し実践的に3.1 無限ループとBreak3.2 サンプルコード3.3 実行結果3.4 抜けだせなくなる初歩的な例3.5 無限ループが止まらなくなったら4 条件式にはtest以外も設定可能4.1 サンプルコード5 continue文について6 その他:似たり寄ったりなコマンド 一般的な書式についてwhile [ 条件式 ] do 処理… done 実際のところtestコマンドを使用しなかった場合でも、値の結果が「真」になれば繰り返し処理をしてくれるので、コマンド結果を条件として扱うことも可能だ。例は後半に後述する。 whileのサンプルコード実際にwhileでの動きを見てみよう。 サンプルコードvi while-ex1.sh Shell 1234567891011121314 #!/usr/bin/bash#変数作成declare -i COUNTERdeclare -i TMP_NUMCOUNTER=0#入力受付read -p "何回繰り返しますか?:" TMP_NUM#COUNTERの値がTMP_NUMより小さければ「真」となる。while [ "$COUNTER" -lt "$TMP_NUM" ]doecho "$COUNTER"回目の繰り返しです。#COUNTER=` expr $COUNTER + 1` と記述しても同じ挙動になる。let COUNTER++done 実行結果$ ./while-ex1.sh 123456 何回繰り返しますか?:50回目の繰り返しです。1回目の繰り返しです。2回目の繰り返しです。3回目の繰り返しです。4回目の繰り返しです。 letについて整数を使った演算を処理するコマンドだ。四則演算にくわえインクリメント処理(1ずつ増やす)、ディクリメント処理(1ずつ減らす)などが可能になっている。 例えば $ let var=10+10; echo $var $ var=10; let var++; echo $var となる。 もう少し実践的に 無限ループとBreakwhileは意図的に無限ループをおこないたいときにも使われる。無限ループとは永遠にwhileの外に抜け出すことができず、処理を繰り返すことだ。 しかし基本的に中でif文などの条件分岐を使い抜けだす条件を作るのが一般的だ。このとき抜けだす為の条件式に気をつけよう。抜けだす為の条件式をあやまると無限ループから抜けだせなくなる。 「while :」や「while true」や「while [ 1 ]」とすると無限ループが発生する。 サンプルコードvi while-ex2.sh Shell 123456789101112 #!/usr/bin/bash#条件がつねに「真」となるwhile :doecho "ループします。"read -p "処理を終了しますか?N or y:" if_y_or_no#breakへの糸口if [ "$if_y_or_no" = "y" ]; thenecho "終了します。"breakfidone 実行結果$ ./while-ex2.sh 123456789 ループします。処理を終了しますか?N or y:ループします。処理を終了しますか?N or y:Nループします。処理を終了しますか?N or y:nループします。処理を終了しますか?N or y:y終了します。 抜けだせなくなる初歩的な例vi while-bad-ex1.sh Shell 123456789101112131415 #!/bin/bashdeclare -i COUNTERdeclare -i TMP_NUMTMP_NUM=1COUNTER=1while :doecho "$COUNTER"回目の繰り返しです。let COUNTER++ # COUNTER++が処理された後、COUNTERがTMP_NUMより小さくなることはないため、条件が「真」になることはない。 if [ "$COUNTER" -le "$TMP_NUM" ]; then echo "終了します。" break fidone通常この様な書き方はしないが、一例としてとらえてほしい。 なにかしらの無限ループをする場合条件分岐で「break」への糸口をつくるが、その条件分岐を間違えると抜けだせなくなる。 コンピュータプログラムは基本的に「記述規則のエラー」は検出できるが、処理内容が「意図的かどうか?」は判別しないのである。良くも悪くも愚直なのだ。 無限ループが止まらなくなったら意図しない無限ループが発生した場合は「Control + c」を連打すると止められる。 条件式にはtest以外も設定可能条件式にはtest以外を設定することもできる。典型的な実用例としては下記のようなものがある。 サンプルコードvi while-ex3.sh 1234567 #!/usr/bin/bash#readで一行ずつtestfile.txtの内容を読み込みwhileでそれを繰り返す。#testfile.txtの内容がfile_lineに代入される。while read file_linedo echo $file_linedone 123 aaabbbccc$ ./while-ex3.sh 123 aaabbbccc continue文についてwhileなどの文の先頭に戻る。結果continue文を実行した場合、後ろに書いてある文は実行されない。 vi while-ex4.sh Shell 12345678910111213 #!/usr/bin/bashdeclare -i VARVAR=0while :do echo VARは"$VAR"です。 read -p "VARをインクリメントしますか?Y or n or help": PP_VAR case $PP_VAR in "n" ) break ;; "help" ) echo "デフォルトではインクリメントを行います。中止したい場合はnを押してください。";continue ;; esac let VAR++done実行結果 $ ./while-ex4.sh 1234567 VARは0です。VARをインクリメントしますか?Y or n or help:VARは1です。VARをインクリメントしますか?Y or n or help:helpデフォルトではインクリメントを行います。中止したい場合はnを押してください。VARは1です。VARをインクリメントしますか?Y or n or help:n その他:似たり寄ったりなコマンド時代とともに変化しつづけてきたLinuxはことによりけり「似たり寄ったりな結果になるコマンド」が存在することがある。 今回のスクリプトの例でletコマンドを使いCOUNTERの値を増やしたがexprでも同じことが可能だ、もしくはbcなどのコマンドを使用しても問題ないだろう。 どれを使うか迷うかもしれないが、基本的な方針としては可読性の高いものを選択するというのも一つの基準だ。しかし、なにかしらのこだわりなどがある場合など、最終的にユーザの判断にゆだねられる。 LinuxやUnixというのは方法、選択肢を多く提供してくれるシステムだ。最初は選択肢の多さにとまどうかもしれないが「状況が使うべきコマンドを選ぶ」ことも多い、ケースバイケースで使っていこう。 まとめこのページではシェルスクリプトのwhileについてまとめてご紹介した。 forももちろん使うが、whileも活躍する場面が多いため、ぜひ理解して使いこなせるようになっておこう。 Tweet Pocketこのページの続きや関連ページは下記から一覧で確認できます。 シェルスクリプトカテゴリーに戻る IT講師に興味はありませんか?・「今までIT講師をやってきたが、更に多くの講義を行いたい」 ・「エンジニアとしてやってきたが講師業に魅力を感じている」 ・「講師として活躍するためにベースとなる知識を知りたい」 ・「様々な分野や言語の講師にチャレンジしてみたい」 という方はぜひIT講師募集のページをご覧ください。 リスキルテクノロジーでは「受講している方々にITを好きになってもらう」ことを目標に、同じ目標に向かって歩んで行ける講師の方を常に探しています。 システム開発やインフラ構築などのエンジニアリング経験を活かし、新入社員などの未経験者や経験の浅い初学者の方々に対してITトレーニングを行っていただくことになります。 テキストやカリキュラムは事前に用意されており、それらを元に講義を進めていくため、IT講師をはじめて実施する方でも安心してトレーニングを実施できます。 IT講師募集のページを見る SNSでもご購読できます。 Twitterでフォローする Feedlyでフォローする リスキルテクノロジー【IT研修専門企業のリスキルテクノロジーです。】エンジニアの入り口に立つために役立つようなコンテンツを日々ご提供していきます。講師や代表やスタッフ陣が毎日楽しく書いています。ご質問・ご指摘等はぜひコメントください。 コメント 健太郎 より: 2018年9月26日 11:00 AM×永遠と ○永遠にor延々と 返信 リカレントテクノロジー より: 2018年9月27日 2:44 PMご指摘いただきありがとうございます。 一部文章におかしな部分がありましたので訂正いたしました。 引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。 返信 Hide より: 2019年9月6日 11:07 AMwhile文のサンプルコードの1番最初の、read -p の直後にダブルコーティションが抜けているのでエラーに。 read -p 何回繰り返しますか?: TMP_NUM ↓ read -p "何回繰り返しますか?:" TMP_NUM が正確なコードになるかと思われます。 返信 Hide より: 2019年9月6日 11:13 AMと思いましたが、1文なので問題なしですね。。 英文で質問文を作成したので、2語以上になるため""が必要となりエラーでした。 失礼しました。。。 こちらのread -p のサンプル4ですと、1文でも""を付けて頂いているので、統一したほうが親切かもしれませんね。 https://eng-entrance.com/linux-shellscript-keyboard 返信 リカレントテクノロジー より: 2019年9月11日 5:55 PMいつもご愛読いただきありがとうございます。 ご指摘頂きました通り、readコマンドの構文としては一文で済む場合にはダブルクオートで括らなくても動作しますが、間にスペースなどを挟んだ場合にはダブルクオートが必須となります。サンプルプログラム内においては不要な実行エラーを防ぐ意味でも一律で括る方が宜しいかと思います。該当記事につきましては修正させて頂きました。 今後とも、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。 返信 コメントを残す コメントをキャンセル |
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